今、ゴミ屋敷が増えています
現在、ゴミ屋敷は社会の大きなな問題になっています。若者から高齢者まで、独り暮らしで住んでいる場合に、ゴミ屋敷になって長い間そのまま放置されていることが多くなっています。
「そのうち片づけよう」「まだ大丈夫」などと思っているうちに、事態は悪化する一方です。ゴミ屋敷は、早ければはやいほど、解決しやすいのです。
数多くのゴミ屋敷を見てきた経験もあり、ここでは、ごみ屋敷になってしまう原因を考え、ゴミ屋敷に関するトラブルの実態とゴミ屋敷の対策についてまとめました。ゴミ屋敷で少しでも悩んでいる方の参考になればと思います。
社会問題化したゴミ屋敷
ゴミ屋敷とは、家全体がごみでいっぱいになっている家のことです。空き家のまま放置されているものもありますが、ほとんどの場合は、ゴミの中で人が生活しています。悪臭がひどかったり、家の周りに放置されたゴミが原因でボヤ騒ぎになったり、最悪の場合、孤独死しているというケースもあります。それゆえ、ゴミ屋敷は大きな社会問題になっています。
ゴミ屋敷の原因
ごみ屋敷の原因には、次のようなものが挙げられます。
①生活が不規則なうえ、忙しくて片づけをする時間が無い。
②仕事で疲れて何もやる気が起きない。
③ゴミ日に何らかの理由でゴミ出しができない。
④片づけられない自分を責めて、自己嫌悪に陥り、さらにごみを溜め込んでしまう。
⑤「もったいない精神」があって捨てられない人。
⑥ファッションや身だしなみにも関心が薄れていきます。
⑦知り合いも少なく、家に誰かが来ることもなく、家を掃除しようという気にならない。
ごみ屋敷にしてしまう人は、ただの「だらしない人」だけではなく、このようなさまざま原因があるといわれています。
ゴミ屋敷化を防ぐには
ゴミ屋敷は、やはり放っておくことはできません。
近隣住民などとトラブルの原因になるばかりでなく、本人の健康状態にも悪影響を与える原因になってしまいます。
まずは、解決をあせらず、話し合う機会をもうけることが第一です。近隣住民とトラブルになること、健康にも悪いこと、ゴミがあふれていてぶつかったり倒れてきたりすると危険なことなどをゆっくり理解してもらいましょう。
ゴミ屋敷化を予防するという気持ちで、本人に価値観を押し付けることなく、歩み寄りの姿勢で臨みましょう。
できるだけ片づけを手伝ったり、離れているときでも孤独感で寂しくならないようにコミュニケーションをとったりして、気遣うことが大切です。